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向ヶ丘に遊園地はあった……。今はその面影を残すばかり
様々なところに残る名前「向ヶ丘遊園」
向ヶ丘遊園という駅を利用したことある人、行ったことはないけれど地図で地名を見たりと知っている人は多いでしょう。
神奈川県川崎市にある小田急電鉄の駅で、今でも遊園地があるのかと勘違いさせられますが、2002年に閉園し今ではお店の名前やビルなどに「向ヶ丘遊園」の名前が残るばかり……。
男性の中にも幼いころ、もしくは学生時代に足を運んだという方いらっしゃるのではないでしょうか。
楽しい思い出をたくさん作って、思い起こせば今でもフラッシュバックしてくるような鮮明な記憶……。
閉園した後の向ヶ丘遊園は、どうなったのか。遊園地は取り壊されて廃墟になってしまったのか。
気になる方も多いでしょう。
川崎市の巨大な遊園地こと「向ヶ丘遊園」についてまとめました。
栄光を極めた向ヶ丘遊園地の歴史とは?
向ヶ丘遊園地は、2002年に閉園するまで75年にも渡り多くの方を楽しませてくれた遊園地です。
1927年4月1日に小田急小田原線(当時、小田原急行鉄道小田原線)の開通とともにオープンした歴史ある遊園地。当時は入園無料で、昭和27年に有料化されるまで約25年に渡り、多くの親子連れからカップルまで楽しめる場所でした。
その後、戦争の激化で撤去されることになってしまうが、最寄り駅の向ヶ丘遊園駅(当時、稲田登戸駅)より豆汽車が運行された。終戦後、しばらくしてこの豆汽車が復活しました。
戦後の復興と経済の発展とともに遊園地も発達し、正門から遊園地中央部にかけて走る空中ケーブルカーが運行を始めたり(1951年)、閉園した現在でも形を残すばら苑が開園したり(1958年)、大観覧車がオープン(1976年)。
豆汽車や空中ケーブルカーは、園内拡張のため、途中で廃止されてしまいます。しかし、スカイハリケーン(宙返りコースター)やゴーカート、プールなど遊べるところがどんどん増えていきました。
閉園するまで末永く行われていたのは、ばら苑を中心としたフラワーショー。
花と緑の遊園地という名前で一躍有名になったのも、1987年に本格的な蘭の展覧会も開催されました。
広大な緑地を持つ向ヶ丘遊園のばら苑は、今でもボランティアによってお手入れされ見ることができます。
快獣ブースカのテーマパーク
1997年に開設された「ブースカランド」は、円谷プロとの協力で実現した「怪獣ブースカ」をテーマにしたテーマパーク。
1999年から放送された特撮番組「ブースカ!ブースカ!」のロケ地として活用され、作中に向ヶ丘遊園も登場しています。閉園するのが2002年なので、閉園末期の園内の状況を映像で見ることができます。
今では中々見れない園内の雰囲気を見ることのできる貴重な作品です。
多くのタイアップで子供を楽しませた向ヶ丘遊園
遊園地という性質柄、子供に人気な多くのキャラクターとのタイアップがたくさんあり、それらのキャラクターを近くに感じながら楽しめました。アンパンマンやウルトラマン、きかんしゃトーマスシリーズ、レゴワールドなど子供に大人気なキャラクターやイベントが定期的に行われ、多くの親子の思い出として記憶の奥底に残されています。
向ヶ丘遊園75年間の歴史年表
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多くのアトラクションと園内施設
向ヶ丘遊園は、たくさんのアトラクションや園内施設がありました。大観覧車やプール、フラワーステージなど季節やイベントごとに多くの人が溢れかえるくらいの人気スポット。訪れたことある人は懐かしい思い出になっているのではないでしょうか。
スーパーローラーコースターディオス
迫力満点のジェットコースター。一周あたり922メートルの距離を、最大速度72キロで駆け抜ける迫力満点のアトラクション。
晴天の時に乗るジェットコースターは格別なものです。
メルヘンボート
スワン型の足漕ぎボート。白鳥のボートに乗って、水の上をゆったり漕いでいくのは楽しくて夢中になってしまいます。
ボートの数が増えていくとぶつからないようにするのは、大変な技術が必要ですね。
足漕ぎボートと手漕ぎボートどちらか選んで乗れたみたいです。
手漕ぎボートはデートのテッパンですね。
バルーンファンタジア
バルーン型の乗り物に乗って、上空を旋回する楽しいアトラクション。
高いところからの眺めは、爽快で天気の良い日には毎回乗りたくなってしまうもの。
暗くなると照明が点灯し、外から回る姿を見るととても綺麗で見ているだけで楽しめました。
ブースカランド
子ども用のアスレチック施設。小さいお子さんでも楽しく安全に遊べる場所で、巨大な滑り台が特徴的。
ブースカの世界をテーマにした愛らしい施設です。たまにブースカが遊びに来て、子どもたちの人気者になっていました。
アドベンチャーコースター
遊園地の中でも1、2を争うくらい人気のあるアトラクション。迫力はディオスに劣るものの様々な景観を楽しめる、まるで冒険をしているようなワクワク感を与えてくれる最高の場所。一番の楽しみは、水面に着地し水しぶきを上げるところ。
洋服は濡れてしまいますが楽しい時間を過ごしたって思える乗り物です。
大観覧車
設置された当時は日本最大の規模を誇っていた大観覧車。向ヶ丘遊園地の高台に立っており遠方まで見晴らせる最高の場所。
カップルの憩いの場として多くの方に利用されました。
メリーフラワー
遊園地の定番、メリーゴーランド。一緒に遊びに来た人と一緒に乗りたくなる魔力がここにはあります。
小さな子とだったら、同じ馬に乗ることもでき、多くの親の願望を叶えた場所だったんじゃないかな。
フローラルダンス
大きな花弁に乗って、アトラクション内をぐるぐる回る乗り物。遊園地の定番、コーヒーカップのようなものといえばわかりやすいかも。どんどん回転速度を早くしていき、慌てふためく瞬間を楽しむ。
色んな思い出が詰まっているでしょう。
フライングステージ
足場が空中に浮き、ステージも回転するという恐怖体験を楽しめる乗り物。
グループで行って、みんなでキャーキャー言うの楽しいですよね。
ワイルドグース
グース(がちょう)の乗り物に乗って、回転するアトラクション。空を飛んでいるような雰囲気が味わえる楽しい乗り物。ボタンを押すと鳴いたりするギミックも面白いですね。
フラワートレイン
ボート池を一周する豆電車。小さな子どもには大人気で、園内の様々な景色を楽しむことができる最高の乗り物。
トンネルに入ったり、木々の間を走ったり、大きな池を一周するのも楽しいものです。
ふしぎな森の大冒険
トロッコに乗ってふしぎな森を大冒険するアトラクション。中は薄暗いためちょっぴり怖いというのも特徴。小さい子どもは泣き出してしまう人も……。
お化け屋敷
こわーい、こわーいお化け屋敷。今の技術や美術に比べたら当時のものはチープかもしれませんが、それでも十分に怖かった。
グランプリ3000
ゴーカートのアトラクション。ディオスができた時に一緒に開設されたもの。ディオスの下を回るようなコース。
普段とは違う視界から見渡す遊園地は違った楽しさが得られます。
ブースカサイクル
二人乗りの空中自転車。レールに沿って進んでいくので途中で相手を抜かすことができないけれど、ちょっと高いところから見渡す景色は楽しい物ばかり。スピードもそれほど出るわけではないので、空中散歩をしているような感覚が味わえます。
キディシャトル
小さなお子さん用のジェットコースター。冒険したい子どもと一緒に楽しめる素敵な乗り物。成長したらもう一段階のステップアップができるはず。
回転ボート
水の上をぐるぐる旋回する乗り物。他の乗り物と違い、水の上を高いところから見るというのも良い体験ですね。
メリーカップ
コーヒーカップの乗り物。ハンドルを回してどこまで早くなるのかやってみたくなりますよね。
やり過ぎは気持ち悪くなるので注意ですが……。
それゆけトーマス
フラワートレインのきかんしゃトーマス版。より小さな子ども向けの乗り物ではしゃぐ気持ちを抑えるのに大変だったとか……。
スケートリンクやプール
昭和40年にオープンしたスケート。そして昭和41年にオープンしたプール。どちらとも人気があって当時は多くの人で賑わっていました。男性の中には生まれてない人も多いとは思いますが、当時できる場所が多くなかったので集まってきた感じですね。
ばら苑
広大な敷地内に巨大な植物園があります。ばら苑として開演され、オープン当初は関東一を誇るスケールのもの。
このばら苑で様々なイベントが行われ、皇族の方もいらっしゃったことあるとか。
あやめ橋とボート池
遊園地内に水や橋があると一気に風情になりますね。
大きなボート池はスワンボートや手漕ぎボートを利用することができます。池を渡る橋はあやめ橋と良い、あやめを植栽したことから名付けられたとか。
2002年で閉園して、解体された後も現在も残されているようです。
閉園された後はどうなった?!
2002年に閉園され、14年もの年月が経とうとしています。
向ヶ丘遊園の跡地は開発され住宅になるという話もニュースで見たことある人もいるかもしれません。
今では、どうなっているのか気になりますよね。
全く知らない人からしたら、まだ存在しているんじゃないかとも思われてしまいます。そりゃ、駅名はそのまま「向ヶ丘遊園」なんですから。
同じ住所の場所に誰もが知っている漫画家のミュージアムが!
藤子・F・不二雄が描いた世界に触れることができます。
原画からここでしか見れない映像作品。そして生み出されたキャラクター、作品にちなんだミュージアムカフェ。
これらから、藤子不二雄が思い描いた「やさしさ」や「あたたかさ」に触れてください。
先生の仕事机を再現したところや青空が描かれているエントランスホールなど、所々に息吹を感じることができます。
向ヶ丘遊園が閉園しても、似たような思いは違った形で生きていいます。
チケットは時間指定のものが用意されており、合わせた時間に入館できます。
18時までオープンしており、入れ替え制ではないのでゆったりと楽しむことができます。
【施設情報】
●藤子・F・不二雄ミュージアム
●住所:神奈川県川崎市多摩区長尾2丁目8番1号
●電話番号:0570-055-245
●営業時間:10時、12時、14時、16時の時間指定制(入れ替わり制ではない)18時まで
●休館日:毎週火曜日
●入館料:大人・大学生1,000円/中高生700円/子ども500円
藤子・F・不二雄ミュージアム
ばら苑は形をそのまま残し川崎市が管理する緑地に
向ヶ丘遊園閉園後、川崎市民の願いが叶い生田緑地ばら苑として運営されることに。
ボランティアスタッフによるバラの育成や園内管理が行われております。
年に二回、春と秋の期間一般公開され、多くの人で賑わいます。平成28年春の開園は5月過ぎということなので楽しみにしておきたいですね。
向ヶ丘遊園のばら苑は、今でも思いが残り大切に引き継がれています。
小さいころ見に行った思い出をより大事にしたい方は、公開期間中に足を運んでみてください。
小さいころの思い出が蘇ってくるかもしれませんね。
植物が好きな女の子を引き連れ、素敵なデートを過ごして下さい。
【施設情報】
●生田緑地ばら苑
●神奈川県川崎市多摩区長尾2丁目8番1号ほか
●電話番号:044-978-5270(開催期間中)/044-200-2394(開催期間外)
●公開日:春と秋年2回のシーズン公開
●入園料:無料
●アクセス:小田急向ヶ丘遊園駅より徒歩20分(藤子・F・不二雄ミュージアム停留所よりすぐ)
生田緑地ばら苑
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まとめ
向ヶ丘にあった遊園地こと「向ヶ丘遊園」は、2002年に閉園された今でも形を変えて今でも思いは引き継がれています。
藤子・F・不二雄ミュージアムとして、子どもに夢を与えることを引き継いだり、ばら苑も市民団体が有志で維持する形に。
子どもの頃遊んだ思い出が、今もなお続いています。足を運んだことある方もそうでない方も形を変えて残り続ける向ヶ丘遊園の跡地を楽しんで下さい。
生田緑地や藤子・F・不二雄ミュージアムは現代の向ヶ丘遊園として活動し続けます。