ちはやふるは、競技かるたを題材とした少女漫画。主人公の綾瀬千早、幼馴染みの真島太一、転校生の綿谷新の3人をメインに、かるたや仲間を通じて成長していく主人公たちの姿が描かれています。
新は中学に上がるとともに、一度二人と離れてしまいますが、高校生になり奇跡の再開を果たします。
人やかるたとの出会いから生まれる彼女たちの言葉は力強く、幾度となく障害があっても立ち向かっていく姿は勇気を与えてくれます。
大人になって「無難」という選択をすることが増えた人にとって、とても気付きの多い名言ばかり。
彼女たちの生き様からもう一度、がむしゃらで真っ直ぐな気持ちを思い起こしてみませんか?
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綾瀬千早の名言
正々堂々とやって負けてかっこ悪いことあるかー!!
小学校のかるた大会で太一が千早に負けて、「かっこ悪い」とこぼしたときの千早のセリフ。
かっこ悪くなんてありません。正々堂々とやれる事がすでにかっこいいのです。
「負ける」ということに焦点が当たり、恥ずかしいとか情けないとか思いがちですが、そんなことないんですよね。
正面から闘う勇気をもらえるセリフです。
出典:末次由紀/『ちはやふる』アニメ第2話
あたしの先生が言ってたんだ。かるたと仲良くなって、友達になれって。かなちゃんはもう100首と友達だよ。強くなれるよ。
初めて、かるた部員として大江奏が入ったきっかけのシーン。
競技かるたとして、ほとんど音しか聞いてこなかった千早ですが、句の意味がこんなにも深いことを彼女のおかげで知りました。
秦は和歌が好きすぎて、変わり者として周りから見られることも少々ありましたが、そんな奏を救ったのがこの千早の言葉でした。
出典:末次由紀/『ちはやふる』アニメ第6話
やらない理由なんかどーでもいい!つべこべ言わずに一回やれっ
部員がなかなかそろわない千早が、成績学年2位のクラスメイト、駒野に勧誘しに行ったシーン。かるたをやったら1位になるのか?何かメリットがあるのか?と質問攻めになり、思わず言ってしまったセリフ。
食わず嫌い、やらず終いになっている事はないでしょうか。やってみると意外に楽しいかもしれないし、新たな発見があるかもしれません。
大人になると勇気が要ると思ってしまう事も、たまには何も考えずにやってみる!というのもいいかもしれませんよね。
出典:末次由紀/『ちはやふる』アニメ第7話
あたしだって手なんか抜かない。全力でやる。
千早自身がかるたを始めたきっかけを言葉にしたようなセリフ。
高校生になった千早がかるた部を作り、新入部員にかるたを好きになってほしくて、強くなってほしくて千早が取った行動。たとえ初心者でも手は抜きません。
新が全力で戦ってくれたから、今の千早がいるんですね。
手を抜くことは、優しさではないのです。全力で正々堂々戦ったからこそ、千早はここまで強くなれたんです。
出典:末次由紀/『ちはやふる』アニメ第9話
強くなってほしい!勝たせてあげたい!今は練習しかない!!
かるた大会に向けて、太一の家で部員みんなと合宿しているときに千早が感じた言葉。
チームとして、瑞沢かるた部が大きく成長したシーンでもあります。
千早のみんなに対する熱い思いは、ただ優勝を目指しているのではなく、このチームみんなで優勝することに向いているんですね。
ここのシーンの仲間に対する千早の思いは、少し行き過ぎなところもありましたがみんな受け取ってくれています。仲間がいるって、強いです。
出典:末次由紀/『ちはやふる』アニメ第9話
12歳の私に気持ちで負けてどうする。
初めてクイーンと戦ったときに千早が自分に言い聞かせた言葉。
大人になると忘れがちな気持ちってありますよね。あの時は何も迷わずに進めたのに、余計なことを考えてそれがブレーキになる。今はただ、一枚でいいから取りたい。
ここで千早がすごいのは、しっかり自分でアクセルを踏めたことだと思います。アクセルの踏み方を知ると、一気に強くなるんですね。
出典:末次由紀/『ちはやふる』アニメ第14話
手に入れたいものほど手放すの。かならず取ると、勝負に出るの。
自分は攻めるかるただから、自分の特別な札ほど相手へ送る。そう新に告げた千早。
得意なものをあえて手放し、自分で自分の後ろを絶ったんですね。こうすることで、かえって力がみなぎることもあります。なかなか勇気のいる事ですが、リスクを背負った先にしか待っていない結果というのもあるのではないでしょうか。
自分自身にやる気を出させる方法として、厳しい手段を取った千早。「必ず取り返す」という強い気持ちを抱いて。
出典:末次由紀/『ちはやふる』漫画23巻119首
あたし…諦めてしまった人に、一枚も取られたくない!
千早が前クイーンと戦っているときに感じたこと。
かつてクイーンだったとは思えない戦いを見せられ、かえってやる気が上がった千早。戦いの中で熱くなる自分と、どんどん冷えていく相手との温度差が二人の結果の差にも影響します。
相手より必死に、一生懸命やっていると感じると、こう思う事はごく自然だと思います。目の前で戦っている人に対して誠意も見えませんよね。
後半は相手も調子を取り戻し千早は負けてしまいますが、前半千早が勝っていたのは「クイーン」という肩書きすらも楽しみ、ひとりの人として対戦した千早の思いだったのでしょう。
出典:末次由紀/『ちはやふる』アニメ第22話
綿谷新の名言
自分の事でないと夢にしたらあかん。乗っかったら駄目や。
小学6年生の千早の夢は、姉の千歳が日本一のモデルになること。それを聞いて、新が千早に言ったセリフです。
新はこのあと「お姉ちゃんが可哀想」とも続けています。夢というのはそれだけ大きく一生懸命になるということで、人の分まで背負えるようなものではないということなのでしょう。
にしても、それを小学生で感じている新ってただ者ではないですよね。
出典:末次由紀/『ちはやふる』アニメ第1話
ちはやで取れる札やから、もう千早に見える。俺の目は、そうなってるんや。
初めて千早と新がかるたをやった時の新のセリフ。
なぜ新がこんなにも速くかるたが取れるのか不思議でいた千早ですが、きっも新には札一枚一枚が友達のように見えていたんですね。
物に対してここまで思い入れがあることは、一つの才能だとも思います。というより、彼の中ではもう物ではないのでしょう。
出典:末次由紀/『ちはやふる』アニメ第1話
一枚も取らせんよ。
やきもちからついつい新に当たってしまう太一が「新にいいとこなんてあるのか」と千早と言い合いになっている時、「かるたならこのクラスの誰にも負けないよ!」と千早の言葉に続けて言った新の言葉。
ここまで自信をもって「誰にも負けない」と言えるものを自分は持ってない、と思う千早。ますます新に興味津々。
新の言葉は、照れながらも力強い一言でした。
出典:末次由紀/『ちはやふる』アニメ第2話
真島、お前卑怯な奴やの。…ほんでも、ちょっとわかるわ。
負けたくない、新に勝ちたいという気持ちから、かるた大会で新の眼鏡を隠したことを告白した太一。そしてそれを千早に言わないでくれとお願いしたあと、新が太一に投げた言葉。でも、ちゃんと正直に言えた太一も立派だと思います。
「ちょっとわかる」と続けた新は、素直で強いと感じました。
「わかる」というのは、ズルをしてでも勝ちたいと思う気持ちか、千早に知られたくないという事か、はたまた両方でしょうか。
出典:末次由紀/『ちはやふる』アニメ第2話
対戦相手に誠意を、チームメイトに、まだやれるって気持ちを、あげたい!何かをあげられるほど伝えたい!強く!
自分がみんなの為にできることはなんだろうかと考えながら、試合をしていた時に新が感じた事。
自分の実力を抑えながら戦っていた新ですが、本当の強さを考えるうち、本気の自分で戦い始めます。これが仲間に伝わる唯一の方法だと信じて。
その新の姿にチームメンバーも調子を取り戻し、結果は負けだったものの、清々しい試合を終えたのでした。
出典:末次由紀/『ちはやふる』アニメ第34話
もらったものを返すんや。
瑞沢高校かるた部から千早と太一が離れ、危機に陥っているとき新が思った言葉。
かつて自分がかるたから離れそうになったとき、引き戻してくれたのはこの二人でした。あの時の感謝の気持ちは計り知れません。
今こそ自分が二人を引き戻すのだと決心したのですね。離れていても通じ合う友情に涙する一言です。
出典:末次由紀/『ちはやふる』漫画27巻143首
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真島太一の名言
なんで、こんなに実力差があって悔しがれるんだ?千早。
千早、太一、新の3人で初めて源平戦をやった時のシーンで太一が思ったこと。
確かに、圧倒的に実力差を見せつけられてしまうと、戦う意思すら生まれなくなるものです。太一の家の教育法も深く影響している考え方だと思います。
ですがそこを千早は真っすぐに新を見て、挑戦し続ける。
きっと千早には、相手との距離なんて関係ないのでしょう。近づける術があるのなら、そこに食い込んでいく事しか考えていないのかもしれません。
出典:末次由紀/『ちはやふる』アニメ第2話
勝てなくてもいいんだけど?そんなわけあるか!
かつて言った自分の言葉を否定した太一。本当は千早に、新に負けたくない、千早に自分を見てほしいという気持ちにやっと正直になれました。
当たり前で単純なのに、なかなか認められない一言ではないでしょうか。
負けたときの言い訳、傷つかないように、こういう一言でこっそり逃げ道を作っておいたり…
本当は誰だって勝ちたい。たとえ相手が強くても。それを素直に出した太一の思いです。
出典:末次由紀/『ちはやふる』アニメ第7話
でもおれは、仲間にするならかるたの天才より、畳の上で努力し続けられるやつがいい。
駒野が入部する前、太一と話して思いがぶつかった時のシーン。太一にとって、以前の自分を見ているような気がして、放っておけなかったのかもしれません。
天才って、羨ましかったり凄いと思ったりするかもしれませんが、「努力し続けられる」事も才能なんですよね。
この言葉には太一自身の葛藤も含まれているのかもしれませんが、苦手な事ばかりでも、壁にぶつかってばかりでも、努力し続けられる人って、やっぱり魅力的だと思います。
出典:末次由紀/『ちはやふる』アニメ第7話
千早、お前は、息をするだけで勝てる。
千早に対して役不足だという意味で言っているのではありません。千早が心の動揺から試合中にいつもの力を発揮できなくなり、集中力を取り戻させるために言った太一の言葉です。
千早のいつものかるたのやり方を一瞬で思い出させてくれた太一の言葉は、一筋の光のようでした。この時千早だけでなくチーム全体の士気を上げるため、一人一人に声をかけた太一の言葉も的確でした。さすが部長ですね。
出典:末次由紀/『ちはやふる』アニメ第10話
おれたち、正々堂々、全力で戦った。おまえの中にも残ってるだろ?ずっと連れていく、いちばん近い、味方なんだよ。
いざ代表になったものの、負かしていった高校の思いが強すぎて、自分に負荷をかけてしまっていた千早に太一が言った言葉。重さにするのではなく、味方にするのだと。
負けていった対戦相手を味方ととらえる太一は強いと思いました。
勝ちたい気持ちは同じ。だからこそ、相手が勝ちたかった気持ちも継いで勝ち進んでいく。それだけ、自分達が勝つ理由も強くなっていくんですね。
出典:末次由紀/『ちはやふる』漫画4巻19首
運命戦だ?ふざけんな、運命なんかに任せねぇ!
相手と自分の陣地に一枚ずつかるたが残っており、セオリーではお互い自分の陣地の札を守る事とされている場面で、果敢にも敵陣の札も狙いに行った太一の思い。
自陣の札が詠まれる事を待つのではなく、何を詠まれても取りに行く太一の姿勢が男らしいです。ましてや、これが勝負を決める最後の一手ならば尚更。
勝敗は自分で創るんだと決めた太一の強い思いが伝わる戦いです。
出典:末次由紀/『ちはやふる』アニメ第19話
原田の名言
”青春ぜんぶ懸けたって強くなれない”?まつげくん、懸けてから言いなさい。
時は流れ、高校生になった太一が「新に勝てない」と思い、弱音を吐いたときに原田先生から言われたセリフ。
あまり深い意味も考えず、なんとなく口にしてしまう言葉ってありますよね。
先生からしてみたら、太一はまだまだ若く青春そのものであるのに、全部懸けたとは言いにくい。そして中学をかるたのために費やした千早と比べても。
ですが同時に、彼の可能性を見ているセリフでもあります。やっぱり先生が言うと、説得力がありますね。
出典:末次由紀/『ちはやふる』漫画2巻7首
これだから目が離せないんだ。ここにいるのはもう違う君じゃないか。
かるた部の部長として、太一が久しぶりに恩師原田先生と話しているシーンの先生の思い。
以前は弱気なことを言っていた太一が、部長として仲間を見、まとめ、仲間のために成長した太一を感じたシーン。
人が成長する姿というのはいつ見ても素晴らしいものなのでしょうね。講師冥利に尽きる、といったところでしょうか。今の太一は、先生の目には青春を懸けていると見えていると思います。
出典:末次由紀/『ちはやふる』アニメ第11話
校長室前のケースの一番良いところに飾りましょう。大事なトロフィーなんだから。
かるた部を今まであまりよく思っていなかった顧問の宮内先生が心変わりをしたシーンの先生の言葉。今までからは考えられない言葉でした。
下校時間前、注意をしようと部室前を通ったとき、ふと彼らの練習風景を見入ってしまいます。これだけの熱意があり、前を向いて頑張っている人を見て心が動かない人はいません。
見えないところでも必死に努力を続けていたかるた部に、強い光が差し込みました。
出典:末次由紀/『ちはやふる』アニメ第12話
気持ち悪いよな〜〜あそこまでの本気。毎日すっごい練習すんだぞ。でもあの努力におれも励まされるんだ。
かつて同じかるた会で千早たちと学んでいた人が他校のかるた部顧問になり、その教え子と太一が対戦したあとのシーン。負けた教え子に対して励ましている顧問の先生の言葉です。
気持ち悪いと思われるほどの努力量って、いったいどれほどのものなのでしょう。
見られていないようで、人は案外いろんなところで見られていたりするんですよね。
自分のために精一杯やったことが、知らずに相手のためにもなっていたことを気づかせてくれた言葉です。
出典:末次由紀/『ちはやふる』アニメ第29話
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西田優征の名言
先生、俺テニス部辞めます。かるたやりたいんです!
最初は無理やり千早たちに連れてこられた西田でしたが、かるたにふれるうちに沢山の過去を思い出し、「かるたが好きなんだ!」と思い出したシーン。
そして5人の部員が揃い、瑞沢かるた部結成の瞬間でもあります。
やっぱり好きな事って、何年経っても好きなんですよね。この時の西田もそうですが、本当に好きなことは何をしている時でもその事が頭から離れないものなのです。
出典:末次由紀/『ちはやふる』アニメ第8話
駒野勉の名言
頑張れ綾瀬ーーー!!!
2勝2敗で後がなく、あと一枚取れば勝ち、という時に思わず叫んだ駒野の言葉。
一度、チームメンバーの空気が悪くなってしまった時、「帰りたい」と言い出し会場を出てしまった駒野でしたが、自分の高校が劣勢だと聞き会場へ戻ります。それがまさに勝敗を決める千早の戦いの最中でした。
自分の行動のせいで千早の調子が悪くなっていたことに責任を感じたのでしょう。この言葉とほぼ同時に、千早は見事最後の札を取ります。
出典:末次由紀/『ちはやふる』アニメ第10話
だれも本気にしてなくたって、僕は僕に期待してたんだ。当然だなんて思うな、ちゃんと悔しがれ。そして分析だ。
昇級したての駒野の試合で、差をつけられ負けてしまったシーンで駒野が自分にそう言い聞かせているシーン。級が上がったばかりだから、ということを負けた言い訳にしない、強さを感じる言葉です。
誰だって、多かれ少なかれ自分に期待しているんです。それをちゃんと認めて言葉にできる人ってなかなかいないように思います。
駒野は結果から逃げず、しかも次に活かそうともしています。悔しさが力に変わることを、彼は知っているんですね。
出典:末次由紀/『ちはやふる』漫画18巻96首
私なら言えるかな、努力して…努力して、努力して、それでも後から来た人に追いつかれた時、机君のように言えるかな。
スタメンを、直前に入れ替え、新入生に場を譲った駒野。自分の実力がどれほどか、相手がどれだけ成長したかを見極め、その場に適した人選をしました。
もちろん自分だって一生懸命頑張ってきたけれど、本当の目的は自分の勝利ではなく、チームの日本一!そのためには自分が試合に出ないこともいとわない、覚悟を決めた判断です。
出典:末次由紀/『ちはやふる』アニメ第33話
その他
俺は、神様じゃない。神様じゃなくて、友達でいたいよ。
新がかるたをやらなくなったと知った千早は太一を連れ福井にいる新に会いに行きます。そこにいたのは、新にかるたを教えた祖父を亡くし、かるたをやる気すら失った新でした。
祖父との思い出に浸っているときに思い出した「かるたの神様」の言葉。そして千早が新にあったら読むと言っていた手紙にも偶然「かるたの神様」の文字。千早は新がかるたの神様だと思っていたのでした。自分は神様じゃない、友達でいたいと、再びかるたに気持ちが目覚めた新。そしてそれを思い起こさせてくれたのは、千早たちでした。
出典:末次由紀/『ちはやふる』アニメ第5話
このトロフィーの重さは、東京代表の重さだ。
見事大会を勝ち抜き東京代表に選ばれた瑞沢高校でしたが、決勝で負けた強豪の北央高校のメンバーがトロフィーを奪います。
彼らにも負けられない理由がありました。3年生の先輩にとっては最後の大会でした。
去年までずっと自分の高校にあったものだからこそ、今年は無いのが悔しくてたまらない…。
そんな思いも全部詰まっているのが、この優勝トロフィーなんだと、千早は改めて知りました。
出典:末次由紀/『ちはやふる』アニメ第12話
もし新が見に来てたら、これがあたしの チームだよって、強いでしょって、自慢するんだから。
今、同じ会場に新がいるかもしれない。そんなときにみっともない自分は見せられない。そして自分のチームを自慢したい。
良いですね、自慢したいと思える仲間に出会えたこと。そしてそれを作ってきたのは自分たちです。
仲間を信頼しているからこそ言える一言だと思います。チームが大好きで大切な千早の気持ちが伝わってきます。
出典:末次由紀/『ちはやふる』アニメ第34話
才能なんて言うけど、おれはたんに「火が起こるまでの早さ」だと思ってる。「才能があるやつは火がつくまでが早い、でもそれだけ。火の強さや燃え続けられる時間を保証はしない。
周防名人と太一の会話で、太一が「天才」という言葉を出した時に名人が言った言葉。
確かに、才能がある人はのみこみが早かったり、人より先に前へ出ていく事も多いかもしれません。
でも、そこでほんの少し差がついたところで自信を無くすことはないんですよね。
それよりも何よりも、続けていける事こそが大変なのだと教えてくれました。
出典:末次由紀/『ちはやふる』漫画29巻150首
まとめ
あたし…諦めてしまった人に、一枚も取られたくない!
千早が前クイーンと戦っているときに感じたこと。
かつてクイーンだったとは思えない戦いを見せられ、かえってやる気が上がった千早。戦いの中で熱くなる自分と、どんどん冷えていく相手との温度差が二人の結果の差にも影響します。
相手より必死に、一生懸命やっていると感じると、こう思う事はごく自然だと思います。目の前で戦っている人に対して誠意も見えませんよね。
後半は相手も調子を取り戻し千早は負けてしまいますが、前半千早が勝っていたのは「クイーン」という肩書きすらも楽しみ、ひとりの人として対戦した千早の思いだったのでしょう。
出典:末次由紀/『ちはやふる』アニメ第22話
運命戦だ?ふざけんな、運命なんかに任せねぇ!
相手と自分の陣地に一枚ずつかるたが残っており、セオリーではお互い自分の陣地の札を守る事とされている場面で、果敢にも敵陣の札も狙いに行った太一の思い。
自陣の札が詠まれる事を待つのではなく、何を詠まれても取りに行く太一の姿勢が男らしいです。ましてや、これが勝負を決める最後の一手ならば尚更。
勝敗は自分で創るんだと決めた太一の強い思いが伝わる戦いです。
出典:末次由紀/『ちはやふる』アニメ第19話